オンライン決済「ペイパル」がアジアで新機能、ワンタッチ決済を可能に、越境EC市場の拡大へ

オンライン決済サービス「ペイパル」はこのほど、IDやパスワードなしで決済ができる「One Touch(ワンタッチ)」機能をアジア太平洋全域でリリースした。併せて、最新機能に対応したモバイルアプリの最新版も提供する。

「ワンタッチ」機能とは、文字通りワンクリックやシングルタッチでオンライン決済が完了するもの。最初にログインすれば、支払いのたびにIDやパスワードを入力しないで安心・高速・シームレスに買い物ができる点が特徴だ。同社独自の認証技術を採用するほか、利用者に対する「買い手保護制度」の適用や、不正取引から販売事業者を守るための安全対策も積極的に展開する。

同機能はすでに世界143市場で1800万人による利用実績を持ち、さらに2016年3月時点で、オーストラリア、韓国、台湾、シンガポール、香港、ニュージーランド、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、台湾、日本にてBtoBとBtoCに対応。中国とインドではBoBで利用可能となる予定だ。

同社では、この機能が越境ECの市場拡大に寄与する分析。2016年にはアジア太平洋エリアでBtoCのネット通販の売上の約4割を占めるともいわれる越境ECマーケットで、特にモバイル環境でのショッピング利用者増に期待。最新アプリでは、利用者のホーム画面でのアカウント管理や送金に対応するなど、国に応じたカスタマイズを行うことで使いやすいサービスを目指すとしている。

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