サービス連合が2016年の春季生活闘争(春闘)の合意状況を発表した。2016年3月30日の発表は、帝国ホテル、名鉄犬山ホテル、岐阜グランドホテルの3社。合意内容は以下のとおり。
帝国ホテル(東京・大阪支部)
- 合意日:2016年3月29日
- 賃金
- 35歳基準年収550万円(所定内)については、2013春闘での労使合意に基づき今春闘で基準を回復する。
- 一時金
- 東京5.15ヵ月
- 大阪3.9ヵ月
- 東京社員4.3ヵ月
- 大阪社員3.1ヵ月
※一時金年間協定は、生活の安定性を重視して、夏季・年末の2回で支給
- その他同時要求
- 「奨学応援手当」については、さらなる人材採用競争力の強化やダイバーシティ推進の観点から、最も効果的な方法を調査、研究する必要があり今後も検討を進めていく。
- 年間総実労働時間 1,800 時間以内の実現に向けて、 2016 年より国民の祝日になる「山の日(8月11日)」を加え年間祝日数を16日とし、給与計算上の月間労働時間を現在の151.25時間から150.625時間へ変更する。
- サポート社員関連要求は4月末日までに、中央事務折衝で交渉し回答する。
名鉄犬山ホテル
- 合意日:2016年3月25日
- 賃金
- 定期昇給見合い 現行基本給 組合員一人平均 3,000 円の引き上げ
- 一時金
- 従業員平均:年間2.0 ヵ月+α(夏1.0ヵ月、冬1.0ヵ月期末賞与)
- その他同時要求
- ストレスチェック制度の創設
- 長時間労働の是正に向けた取り組み
- 利益目標に達した場合、目標以上の利益については組合員へ配分する
岐阜グランドホテル
- 合意日:2016年3月29日
- 賃金
- 定期昇給見合い:現行基本給 組合員一人平均3,000円の引き上げ
- 一時金
- 正社員基本給:年間2ヵ月以上の支給
- その他同時要求
- ストレスチェック制度の創設
- 長時間労働の是正に向けた取り組み
- 年収格差是正(利益目標以上については組合員へ配分)※継続協議
- 調理部中心の人財の確保
- 適正な人員配置の見直し