シンガポールの「マリーナベイ・サンズ」、ベッカム氏起用で日本向け大型キャンペーン開始

シンガポールのマリーナベイ・サンズは、4月1日から日本市場向けの大型プロモーションキャンペーン「Never Settle (とどまることを知らない)」を開始した。マリーナベイ・サンズは、数年前に人気アイドルSMAPを起用した大手通信会社のテレビCMで話題となったが、日本市場に特化したプロモーションははじめて。今年9月まで実施する。

元サッカー選手で世界的にも人気の高いでデビッド・ベッカム氏を起用し、ショッピング、ダイニング、スポーツ、エンターテイメントなど幅広い楽しみ方を提案。また、今年は日本とシンガポールの外交樹立50周年(SJ50)にもあたることから、シンガポールへの日本人旅行者拡大にも協力していく。

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今回のプロモーション開始にあたって来日したマリーナベイ・サンズ社長兼CEOのジョージ・タナシェヴィッチ氏は、「日本は重要なマーケット。今後も日本人旅行者向けサービスやエンターテイメントを強化していきたい」と話し、日本市場を重視する姿勢を示した。

国際市場で日本人宿泊数は5年連続でトップ。昨年は円安の影響もありシェアは17%ほどに落ちたものの、この5年間毎年20%前後で推移しているという(タナシェヴィッチ氏)。

タナシェヴィッチ氏は、「ショッピング、ダイニング、エンターテイメントなど幅広い層が楽しめるアトラクションが充実している」とアピール。「カジノも併設するが、そのエリアは全体の3%ほどで、オープン当初からエンターテイメントに力を入れてきた」とし、ファミリー層にも訴求力は高いと強調した。

日本人旅行者の宿泊は、他のホテルとの組み合わせで1泊だけという傾向が強いが、今後は「宿泊日数をさらに伸ばしていきたい」考えだ。

同社は、今回のキャンペーンにあわせて、「Never Settle」キャンペーンパッケージも販売。デラックスルーム、デラックスビュールームあるいはプレミアムルーム、プレミアムピュールームでの宿泊、インフィニティプールに面するレストラン「Spago」での朝食のほか、レストランや各種エンターテイメントなどで割引を用意した。

パッケージの予約は2016年4月1日から9月30日までの限定宿泊日が対象(予約受付は2016年6月30日まで)で、マリーナベイ・サンズ公式ウェブサイト内の特設ページで受け付ける。今後、ホールセラーとの協力も検討していく考えでパッケージツアーが登場する可能性が高い。

さらに、Never Settleキャンペーンの広告も展開。さまざまな媒体を通じたPRを行うほか、ベッカム氏を起用したテレビCMも放映し、訴求を強めていく。2010年には、SMAPを起用した大手通信会社のテレビCMが話題となり、マリーナベイ・サンズの知名度も上がったことから、今回もテレビCMの効果に期待をかける。

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