【図解】旅行会社トップ5社の2015年度・年間実績(速報)、訪日は2ケタ増、海外は前年割れ、国内は楽天が健闘2位 ―観光庁

観光庁が発表した、2015年度主要旅行業者(49社、2015年4月~2016年3月)の旅行取扱状況速報によると、総取扱額は前年比3.2%増の6兆6362億8513万円で、前年を約2000億円上回った。

外国人旅行は44.0%増の1742億1683万円で前年度の伸び幅(35.2%増)から約10ポイント拡大。国内旅行も8.3%増の4兆4434億5045万円とプラス遷移で継続したが、海外旅行は8.4%減の2兆186億1785万円で前年割れ。前年度に引き続き、海外旅行の減少分を国内・外国人旅行がカバーするかたちになった。

旅行会社別では、年度間の総取扱額上位5社(JTB、楽天、HIS、KNT-CT、日本旅行)のうちHISとKNT-CTはマイナス遷移。1位JTBグループは総取扱額1.​5兆円を記録しているが、​KNT-CTは5000億円台、​それ以外の​3社は4000億円台で並んだ。5社すべてで海外旅行が前年割れとなった一方、外国人旅行と国内旅行はそろってプラス遷移だった。​※編集部注:6月3日付けで訂正が発表されたため、最新情報に更新しました​

2015年4月から2016年3月までの月間推移をみると、海外旅行は過去4か月連続で上位5社すべてがマイナス遷移。その中で2位HISが1位JTBに近づく勢いをみせた。外国人旅行は日本旅行とHISが2位・3位で拮抗。楽天と東武トップツアーが5位の座を争った。国内旅行はJTBが安定的な1位となっているほか、2015年11月以降5か月継続して楽天が2位の座を維持。前年比ではJTBと楽天、日本旅行が12か月継続でプラス遷移。特に楽天は年間通じて2桁増の強さを見せた。

海外旅行取扱額上位5社・2016年3月期の月間推移比較グラフは以下のとおり。

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外国人旅行(訪日旅行)取扱額上位5社・2016年3月期の月間推移比較グラフは以下のとおり。

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国内旅行取扱額上位5社・2016年3月期の月間推移比較グラフは以下のとおり。

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なお、ブランド商品(募集型企画旅行)の2015年度取扱額は2.0%減の1兆6923億9604万円と前年割れ。海外旅行が11.3%減の6482億8672万円と減少したのが影響した。外国人旅行は23.8%増の66億3613万円、国内旅行は4.8%増の1兆374億7318万円でプラス遷移を示し1兆円台に達した。

ブランド商品の取扱人数をみると、全体で2.3%減の3871万958人。海外旅行が11.1%減の317万1422人と昨年に続いて2ケタ減となり、パッケージツアーの利用客層縮小傾向が顕著に。国内旅行も1.7%減の3513万7423人とマイナス推移。外国人旅行は44.6%増の40万2113人と成長したが、取扱額の伸び率と比べると単価の減少傾向がうかがい知れる。一方で、国内旅行は単価の上昇がみられ、取扱人数が減少したにも関わらず取扱額は拡大傾向となっている。


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