日系企業の海外進出数、3.7%増の7.1万拠点で過去最高に、中国・米国で全体の6割 ―外務省

外務省が在外公館などを通じて実施した「海外在留邦人実態調査」の結果、2015年10月1日時点で海外に進出している日系企業の総数(拠点数)は7万1129拠点。前年に比べて約3.7%(2556拠点)増となり、過去5年間では約14%(8834拠点)増となっている。

内訳は、本邦企業(支店・出張所など現地法人化されていない企業)が7.9%増の4665拠点、現地法人が5.7%増の3万3277拠点、区分不明が1.1%増の3万3187拠点だった。

海外進出企業の全体推移は以下のとおり。

外務省:報道資料より

海外進出先の国別にみると、首位は「中国」で3万3390拠点(全体の約48%)、2位「米国」が7849拠点(同11%)、3位「インド」が4315拠点(同6.1%)。次いでドイツ、タイ、インドネシア、ベトナムなどと続き、上位2か国で全体の6割、上位11か国で全体の8割を占めた。また、中国やインド、シンガポールでは拠点数が増加したものの、フィリピン、インドネシア、英国の日系企業は減少傾向がみられた。

地域別では、昨年に引き続きアジアが全体の約7割、北米が12%、西欧が8.1%を占めている。アジアは前年比3.7%(1780拠点)増。また、母数は少ないものの南米が25%(276拠点)増、中米が14.7%(145拠点)増と数を大きく伸ばした。

地域別・海外進出企業数の遷移は以下のとおり。

外務省:報道資料より

なお、海外に在留する邦人数も2015年10月1日時点で過去最多の131万7078人(前年比約2.1%増)。国別の在留邦人数では、「米国」在留が41万9610人(全体の約32%)でトップ、次いで「中国」が13万1161人(同10%)、「オーストラリア」8万9133人(同6.8%)。米国で5000人以上、オーストラリアで4000人以上増加した一方、中国は2700人減となった。

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