2016年7月27日から2017年3月31日まで、沖縄県内全域で利用できるフリーWi-Fi設備の実証実験がおこなわれる。国内外の旅行者が専用アプリ「OKINAWA FREE Wi-Fi(沖縄全島接続アプリ)」をダウンロードして利用登録をすれば、ワンタップで県内2000か所以上のWi-Fiスポットに接続できるもの。同アプリを通じて沖縄観光に役立つ情報をオフラインでも受信できるようになる。
今回の取り組みは、沖縄コンベンションビューローをはじめ那覇市、沖縄市、沖縄大学、情報通信総合研究所、NTTBP、NTT西日本沖縄支店などが参画して発足した「沖縄全島フリーWi-Fi共同実証実験推進協議会」が進めるもの。県下を訪れる旅行者が、「移動するたびにWi-Fi利用者登録をしなければならない」といった不便さの解消につなげる。
実証実験では、単にWi-Fi利用環境の提供だけでなく、観光情報の配信やビッグデータを使った利用者導線の可視化、誘客につながる観光施策やプロモーション企画への展開などを複数の観点から検証。その結果を通じて県内のWi-Fi設備のあるべき姿や今後の課題などを分析し、最終的には提言としてまとめる計画だ。