インテージはこのほど、アジア4都市(タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタ、ベトナム・ホーチミン、インド・デリー)でオンラインショッピング利用実態を調査した。それによると、4都市のうち半年以内のネットショッピング利用率が最も高いのはホーチミンの31.7%。次いでデリー(23.6%)、ジャカルタ(22.0%)、バンコク(16.5%)の順だった。 年代別では、いずれの都市も20代の利用率が最多。特に50代では1割足らずとなった。
各都市のオンラインショッピング利用率は以下のとおり。
利用環境をみると、デリーではスマートフォン経由が96.2%で圧倒的シェアに。バンコクとジャカルタも約8割がスマホ経由だった。一方、ホーチミンはパソコン経由が80.2%でスマホ経由は53.6%と異なる傾向だ。インテージではこの結果について、ホーチミンでは職場のパソコンを利用した商品購入が多いためと分析している。
購入商品はいずれの都市も「ファッションアイテム」がトップ。特にジャカルタではファッションアイテムの購入割合が91.7%と高かった。次いで2位はジャカルタで化粧品、それ以外の都市では電化製品。デリーでは「ベビーケア商品」が3位にランクされたのが特徴的だ。
なお、ネットで商品を購入する理由をみると、いずれも利便性を重視する回答が多いが、都市によって傾向はやや異なる。例えばデリーでは「品ぞろえが豊富」を選択する割合は7.7%と低いものの、ほぼ全員(99.1%)が「購入のしやすさ」を選択。一方、ホーチミンでは「自宅への配送」が92.8%で最多。ジャカルタとバンコクでは「購入しやすさ」「自宅へ配送」がほぼ同率で並んだ。
この調査は、各都市に3年以上住む20歳から59歳までの1200名(各都市300名)を対象にしたもの。調査時期は2016年4月。