世界中のホテルのクチコミデータ収集・解析最大手トラスト・ユー(TrustYou)社がこのほど、ホテルのクチコミ評価結果と予約達成率(コンバージョン率)、宿泊料金に関するに独自調査の結果をとりまとめた。それによると、同一料金の場合はクチコミ評価スコアが高い宿泊施設が選択される割合が約3.9倍にのぼることが分かった。
この調査は、2014年8月~9月にアメリカの18歳以上のユーザー513名が参加したもの。架空の予約エンジン4種類と架空の宿泊施設3軒を設定し、同社が開発したヒートマップ分析技術をもちいて、オンライン販売の際のクチコミと料金の関係を解析した。
同一料金の場合に評価スコアが高い宿泊施設を選択する割合が3.9倍になったほか、料金設定が異なる選択肢の場合は、評価スコアがよければ「もっとも高い料金の宿泊施設」が選択される傾向も明らかになったという。
さらに76%の旅行者はクチコミ評価スコアが高い宿泊施設に対して「高い料金を支払う」と回答。評価スコアが5%高い宿泊施設には、「5%~9%増し」の料金を支払う意向も確認された。
なお、同社では、事前に「旅行者が予約時に参考にする情報」に関する調査研究も実施している。そこでは、旅行の目的がプライベートであってもビジネスであっても、宿泊予約において「とても重要/非常に重要」な情報源の1位は「友人や家族の勧め」、2位が「ネット上のクチコミやオンラインの評価」でいずれも約7割に達する結果に。3位にはプライベート旅行で「書籍や旅行ガイド」、ビジネス旅行で「会社の旅行規定」がランクされたという。出張旅行で、会社の規定が最優先されるわけでもないという傾向があることが明らかになった。