国土交通省はこのほど、2016年4~6月の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開を行った。それによると、本邦11社の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は8.95%で、前年同期実績の7.05%より1.9ポイント悪化した。
最も遅延率が高かった航空会社はピーチ・アビエーション(APJ)の19.69%。そのうち16.28%が機材繰りによる遅延だった。次いで遅延率が高かったのはジェットスター・ジャパン(JJP)の19.33%。そのうち機材繰りによる遅延は6.31%だった。
このほか遅延率が高い順に、日本トランスオーシャン航空(JTA:10.33%)、全日空(ANA:10.23%)、バニラ・エア(VNL:9.41%)と続いた。
2016年4月~6月の各航空会社の遅延率は以下のとおり。
国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、「航空の利用者が自己責任により自由かつ的確に航空輸送サービスの選択を行うことが可能に」することを目的に4半期ごとに発表しているもの。また比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。
情報公開対象となっている特定本邦事業者は以下のとおり。
- 日本航空(JAL、ジェイエア):JAL
- 全日空(ANA、ANAウィングス):ANA
- 日本トランスオーシャン航空:JTA
- スカイマーク:SKY
- AIRDO:ADO
- ソラシドエア:SNJ
- スターフライヤー:SFJ
- ピーチ・アビエーション:APJ
- ジェットスター・ジャパン:JJP
- バニラ・エア:VNL
- 春秋航空日本:SJO