出張・経費管理支援サービスを行うコンカーはこのほど、AI(人工知能)を活用したマーケティングプラットフォーム構築で実証実験を開始した。ユーザベース社が運営する企業・業界情報ソリューション「SPEEDA」など複数のプラットフォームを連携し、AIによる自動ターゲティングを実施。適切なターゲットに適切なコンテンツを、適切なタイミングで届ける「ABM(Account Based Marketing)」施策に取り組むもの。
ユーザベースの「SPEEDA」は、世界180か国・300万社の企業情報をデータベースとして持つほか、M&A情報や専属アナリストによる業界動向レポート、株価情報などを紐づけて提供できるサービス。さらに同社はソーシャル機能を持つ経済ニュースサービス「NewsPicks」も運営している。
実証実験では、コンカーが実施するキャンペーン情報とSPEEDAなどの外部市場情報に加え、顧客管理・支援のセールスフォース、クラウド型名刺管理のSansanといった組織の内部情報を連携。ABM手法の高度化や、営業効率の向上を目指す。
コンカーのAIマーケティング基盤概念図は以下のとおり。
実証実験は2016年10月から2017年3月までおこなう計画。プロジェクトにはコンカーからマーケティング統括担当者など3名、ユーザベースからはデータサイエンティストやエンジニアなど4名が参加。プロジェクトの成果は後日発表予定としている。