配車サービスUber(ウーバー)の支払いシステムで現金利用を可能に -京都府京丹後市の「ささえ合い交通」で

京都府京丹後市のNPO法人「気張る!ふるさと丹後町」は、配車サービスUber(ウーバー)のアプリベースのICTシステムを活用した「公共交通空白地有償運送」(通称:ささえ合い交通)で、現金決済を開始した。クレジットカードによるキャッシュレス決済をサービスの特徴の一つとしていたUberアプリで、現金払いの選択を可能としたのは日本では初めて。

ささえ合い交通の公共交通空白地有償運送とは、過疎地域など地域交通の課題解決を目的とするもの。しかし、高齢化が進む京丹後市ではささえ合い交通に対し、「利用したいけど利用できない」という意見もあり、その理由に「スマートフォンがない」(19%)、「クレジットカードがない」(21%)などがあげられていた。

これ踏まえ、Uberでは期間限定でタブレットの無償貸与や近所の人による代理配車制度を行ない、代理配車は全体の約40%を占めるほど利用されている。しかし、代理配車の場合は後日に乗車料金を代理人に支払う手間がかかることから、利用者の利便性向上を念頭に現金決済を実現。これらの取り組みにより、スマートフォンやクレジットカードがなくてもささえ合い交通の利用が可能となった。

なお、2016年5月26日に開始したささえ合い交通は、11月25日までの半年間で、総実写走行距離が日本列島の長さ以上の3416キロとなった。利用傾向では78.4%が京丹後市住人の利用で、残り約2割がシドニーやロンドン等の海外を含む京丹後市以外での登録者だという。

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アプリ画面イメージ:発表資料より

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