東京商工リサーチによると、長野県の駒ヶ根観光開発が2016年12月15日、長野地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約5億6000万円。
同社は第三セクターとして、駒ケ根市とその地域住民の出資により設立された企業。宿泊施設「高原荘(現駒ヶ根ビューホテル四季)」の運営や、「国民宿舎すずらん荘」の指定管理、日帰り温泉「こまくさの湯」、「駒ヶ根キャンプセンター」の経営などをおこなっていた。
2002年は売上高約6億3300万円を計上したものの、それ以降は減少に転じて採算が悪化、2013年に債務超過状態となった。2016年の売上高は約4億6800万円まで落ち込み赤字も拡大。「国民宿舎すずらん荘」「こまくさの湯」の指定管理を終了したが採算の改善につながらず、2016年8月1日付で「駒ヶ根ビューホテル四季」を県外事業者に売却。株主総会により解散が決議され、今回の措置に至った。