国土交通省はこのほど、2016年度第3四半期(2016年10月~12月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦11社の「欠航率」は前年と比較して0.75ポイント上昇(悪化)し、1.46%となった。
期間を通じて最も欠航が多かった航空会社はAIRDO(ADO)の4.39%。機材繰りによる欠航が2.66%だった。次いで欠航が多かったのはバニラ・エア(VNL)の3.75%で、天候の影響による欠航が3.26%。ジェットスター・ジャパン(JJP)は2.37%で天候の影響が1.41%だった。そのほか欠航が多かった順に、日本航空(JAL)の1.43%、全日空(ANA)とピーチ・アビエーション(APJ)が同じく1.36%、日本トランスオーシャン航空(JTA)が1.14%、スカイマーク(SKY)が1.11%となっている。
2016年10月~12月の欠航率は以下のとおり。
国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、透明性をもって航空会社間の競争状況を確認すると同時に、「航空利用者による自由かつ的確な航空輸送サービスの選択を可能にする」ことを目的に4半期ごとに発表しているもの。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。
【編集部より】記事の公開当初、タイトル表記にワーストとしてバニラエアが表記されていました。事実と異なる点を表記しておりましたこと、編集部よりお詫び申し上げます。(2017年5月12日14時30分に更新)
なお、情報公開対象となっている特定本邦事業者は以下のとおり。
- 日本航空(JAL、ジェイエア、北海道エアシステム):JAL(北海道エアシステムは2016年10月30日からJALおよびジェイエアとの共同引受を開始)
- 全日空(ANA、ANAウィングス):ANA
- 日本トランスオーシャン航空:JTA
- スカイマーク:SKY
- AIRDO:ADO
- ソラシドエア:SNJ
- スターフライヤー:SFJ
- ピーチ・アビエーション:APJ
- ジェットスター・ジャパン:JJP
- バニラ・エア:VNL
- 春秋航空日本:SJO