航空11社の遅延率ワーストは春秋航空日本、全体平均は約12%に悪化 ―国土交通省(2016年10~12月)

国土交通省はこのほど、2016年度第3四半期(2016年10月~12月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦11社の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は前年と比較して4.36ポイント上昇(悪化)し、11.99%となった。

期間を通じて最も遅延が多かった航空会社は春秋航空日本(SJO)の25.16%。機材繰りによる遅延が16.77%を占めた。次いで遅延が多かったのはピーチ・アビエーション(APJ)の22.83%、バニラ・エア(VNL)の18.99%、AIRDO(ADO)の18.81%の順。ピーチとADOは機材繰りによる遅延が最多、バニラ・エアは機材繰りや故障、天候以外の要因が最多となった。そのほか遅延が多かった順に、ジェットスター・ジャパン(JJP)が18.25%、日本トランスオーシャン航空(JTA)が13.85%となった。

2016年10月~12月の遅延率は以下のとおり。

国土交通省:報道資料より

国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、透明性をもって航空会社間の競争状況を確認すると同時に、「航空利用者による自由かつ的確な航空輸送サービスの選択を可能にする」ことを目的に4半期ごとに発表しているもの。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない」としている。

情報公開対象となっている特定本邦事業者は以下のとおり。

  • 日本航空(JAL、ジェイエア、北海道エアシステム):JAL(北海道エアシステムは2016年10月30日からJALおよびジェイエアとの共同引受を開始)
  • 全日空(ANA、ANAウィングス):ANA
  • 日本トランスオーシャン航空:JTA
  • スカイマーク:SKY
  • AIRDO:ADO
  • ソラシドエア:SNJ
  • スターフライヤー:SFJ
  • ピーチ・アビエーション:APJ
  • ジェットスター・ジャパン:JJP
  • バニラ・エア:VNL
  • 春秋航空日本:SJO

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