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綜合ユニコムはこのほど、「全国の主要レジャー・集客施設 入場者数ランキング 2017」をとりまとめた。テーマパーク・遊園地・動物園・水族館・ミュージアムの2016年度の入場有料施設を対象に同社が独自に実施したもの。
それによると、2016年度は年間入場者ランキング上位10施設のうち約7割が前年度実績を割り込む結果に。その一方で、2ケタ増となった施設などがけん引し、明暗が分かれる結果になったが、総入場者数は前年度並みの0.2%増を維持。同社では、2016年の入場者数が減少傾向となった理由について、前年度(2015年度)のシルバーウィークやうるう年の反動があったほか、2016年度の天候不順なども要因になったとしている。
分野別にみると、テーマパーク入場者数1位は「東京ディズニーランド・東京ディズニーシー(TDR)」が前年度比0.6%減の3000万4000人、2位は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」が同5.0%増の1460万人、3位は「ハウステンボス」が同6.9%減の289万4000人、4位は「サンリオピューロランド」が14.4%増の180万7000人だった。ハウステンボスは5年連続で入場者数を拡大し続けていたが、2016年は熊本地震の影響で減少。一方、サンリオピューロランドは2桁増と好調で、10期ぶりに単体黒字となった。
テーマパークの入場者数上位5施設は以下のとおり。
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遊園地は、1位「鈴鹿サーキット」が3.1%減の201万642人。2位は「よみうりランド」が11.4%増の193万人で9年連続増加。3位「ひらかたパーク」(4.1%増、120万8875人)は5年連続の拡大となった。
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動物園は、上位10施設すべてが前年比減となった。上位4施設は昨年と変わらず「東京都恩賜上野動物園」(前年度比3.2%減、384万3200人)がトップ、2位は「名古屋市東山動植物園」(6.8%減、240万8400人)、3位「天王寺動物園」(3.4%減、167万3000人)。5位は昨年の「神戸市立王子動物園」と代わって、「東武動物公園」(4.5%減、117万1841人)がランクインした。
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水族館は、1位「沖縄美ら海水族館」(5.9%増の360万人)が6年連続で最高記録を更新中。2位が「海遊館」(3.9%減、237万9725人)、3位が「名古屋港水族館」(4.1%減、196万7486人)。5位にはリニューアル効果で約2割増となった「アクアパーク品川」(17.3%増、173万5616人)がランクされた。
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ミュージアムは、企画展の集客効果などで「国立新美術館」が24.4%増の285万2477人を記録し、2年ぶりにランキングトップに。2位「金沢21世紀美術館」(7.6%増、255万4157人)、3位「国立科学博物館」(11.4%増、247万2353人)といずれも2桁増で200万人超え。4位は東京国立博物館、5位は広島平和記念資料館で、トップ5は前年度と同順。広島平和記念資料館は過去最高の入場者数を記録している。
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