ANAホールディングスが発表した2018年3月期第2四半期決算(2017年4月~9月)によると、売上高は11.3%増の9850億円。営業費用は9.4%増の8699億円、営業利益は28.5%増の1150億円、経常利益は35.1%増の1127億円、四半期純利益は2倍を超える106.1%増の1183億で増収増益となった。また、ピーチ・アビエーションを連結子会社としたことによる特別利益も計上。それぞれ過去最高の実績となった。
国際線:旅客収入14.0%増の2955億円
国際線旅客では、旺盛な訪日需要取り込みに加え、ビジネス需要が引き続き好調。路線別では羽田/ジャカルタ便の増便や羽田/ホノルル線、成田/ホノルル線での機材拡充などが寄与。さらに富裕層に向けたプロダクトの認知度向上などの積極展開をおこなった。
その結果、国際旅客収入は14.0%増の2955億円。供給を示す座席キロは8.1%増、需要を示す旅客キロも8.3%増に拡大。利用率はほぼ前年並みの75.8%。旅客数は6.3%増の4761人。
国内線:旅客収入は2.2%増の3551億円
国内線旅客では、ビジネス需要の堅調な推移に加え、需要に応じた割引運賃の設定が功を奏し、旅客数は4.6%増の2249万9000人、収入は2.2%増の3551億円といずれも前年を上回る伸び。
路線別では、中部/宮古線の新規開設に加え、夏期の一部期間のみ深夜便(羽田/那覇線)も運航するなどきめ細かな需要の取り込み実施。営業面では「旅割タイムセール」を通じた需要喚起も図った。
その結果、座席キロは0.6%減となった一方で旅客キロは4.6%増に拡大。利用率は前年比3.5ポイント増の68.2%となった。
通期見通しは上方修正に
なお、今回、2018年3月通期見通しの上方修正も発表。売上高は4月の当初予想よりも150億円増の1兆9250億円、営業利益は100億円増の1600億円、経常利益は100億円増の1500億円、当期純利益は70億円増の1320億円へと修正した。