ドイツの地方路線や世界の航空会社らの流通業務を手掛けるハーンエアー・グループが2017年の実績を発表した。2017年の路線ネットワークは前年比16%増、同グループの流通ネットワークには、新たに46の航空会社、鉄道、シャトルサービス会社が加わり、提携先は350社以上に拡大した。
ハーンエアーは、航空会社との契約に基づき、流通提携する各社のチケットをGDS経由でプレート発券するサービスを提供している。昨年、新しく同契約を結び、「HR-169」での発券が可能になったのは、カナダのフレア・エアラインズ(F8)、フランスのラ・コンパニー(B0)など計29社。英仏海峡を走る高速列車、ユーロスター(9F)が、初の鉄道会社として同ネットワークに加わった。
一方、同社の系列子会社「ハーンエア・システムズ」と昨年、新しく契約を結んだのは17社で、韓国の済州エア(7C)、インドネシアのシティリンク(QG)など。これにより、各社は「H1」の2レターコードを使い、主要GDSでの流通が可能になる。航空会社以外では、エストニアのフェリー運航会社、タリンク(1TL)が加わった。
提携先の拡大に伴い、ハーンエア・グループの昨年の年商は10億ドル(約1100億円)に。同社では引き続き、ビジネスモデルや規模に関係なく、様々なパートナー各社とその利用者に便利な発券ソリューションの提供を目指すとしている。