広島県と香川県で新たな地域通訳案内士が誕生する。このほど両県からの申請を受け、観光庁が同意した。2018年7月頃から研修受講者を募集する。
従来は「通訳案内士試験」合格者のみが報酬を得て通訳案内士として活動できたが、2018年1月の改正通訳案内士法施行により、国家資格なしでも有償でガイドを担うことが可能になった。今回の事案は改正後初。地理や歴史などに関する研修などを経て、一定の要件のもとで活動ができるようになった。
「広島県地域通訳案内士」は英語と中国語に対応、「香川せとうち地域通訳案内士」は英語、中国語、韓国語に対応する計画。
なお、すでに地域通訳案内士制度を導入している沖縄県、山梨県、奈良県も新たなスキルアップ研修や対豪言語の変更など見直しをおこなう予定。2017年4月現在で、全国の地域通訳案内士の登録者数は2052名となっている。