LINEグループが2018年6月28日、決済機能などさまざまなサービス拡充を発表した。
まず、LINE Pay社は中小規模店舗用決済サービスとして「LINE Pay 店舗用アプリ」を発表。これはチャットアプリLINE経由でのモバイル送金・決済を可能とするもので、2018年8月から3年間は決済手数料を無料で提供する。
同アプリでは、QRコード決済を可能とする「レジ機能」に加え、店舗アカウントと連携することで友だちにメッセージを送信できる機能を搭載。メッセージは一カ月1000通まで配信可能で、再来店に向けた案内やクーポン送付などに活用できる。あわせて、LINE Payのインセンティブプログラム「マイカラー」制度をアップグレード。「LINE Pay」のコード支払い利用者には所定の還元率に3%を上乗せして提供する。
店舗側は、スマートフォンにアプリをダウンロード後、加盟店加入の手続きを実施。その後所定の審査を経て正式加入となる。決済時には、アプリを立ち上げて金額を入力。顧客のスマホでLINE Payコード画面のQRコードを読みとれば、アカウント残高から引き落とされて決済が完了する。
そのほかLINEでは、法人向けポイントプログラムサービス「LINE ポイントコネクト」を提供開始。このサービスでは、企業の公式LINEアカウントや決済端末を通じてLINEポイントの発行や消費が可能となる。
一方、消費者向けECサービス「LINEショッピング」では、写真や画像で商品検索ができる新機能「ショッピングレンズ」を提供。商品を撮影したりスマホに保存済みの画像をてがかりに、LINEショッピングで展開中の商品から似たものを検索できる。
LINEは同日、旅行メタサーチ「LINE トラベル」事業を発表したところ。今後、各種決済サービスとの連携についても注目していきたい。