ライドシェア(相乗り)の世界最大手ウーバー(Uber)が、日本でタクシー配車サービスを拡大する。愛知県名古屋市の大手タクシー会社、フジタクシーグループと協業。名古屋では利用者がウーバーの配車アプリのボタンをタップすることで、300台以上のタクシーの中から配車受付や合流、迎車をスムーズに呼べるようにする。
ウーバーは2018年2月に兵庫県淡路島で地元タクシー会社、兵庫県淡路県民局との「ウーバー配車アプリ」の実証実験を開始したばかり。ウーバー・ジャパンモビリティ事業ゼネラルマネージャーのトム・ホワイト氏は、わずか数か月で名古屋でも配車アプリを展開したことについて、「日本はウーバーにとって重要な市場。フジタクシーグループと手を組むことによって、ドライバーが料金見積もりやキャッシュレスの支払い、GPSによる位置情報共有といったサービスを取り使えるようにテクノロジーを導入している。今後、さらに日本の多くの都市に拡大していきたい」と語っている。
なお、ウーバーの配車アプリは現在、世界70カ国600以上の都市で利用されている。日本では2014年からハイヤー配車アプリを展開。京都の京丹後市や北海道の中頓別町では、自治体との連携によるライドシェア実証実験も行なっている。