日本旅行、ミキ・トラベル持株会社の株式を13.3%取得、欧州行きツアーや欧州発の訪日旅行など強化へ

日本旅行は2018年12月21日、ミキ・トラベル・グループの持株会社である「Group Miki Holdings Limited(グループ・ミキ・ホールディングス)」の株式を13.3%取得すると発表した。ミキ・トラベル・グループはミキ・ツーリストを中心とするヨーロッパの有力ランドオペレーター。連携を強化することで、日本旅行の海外旅行事業の強みでもあるヨーロッパ商品の強化を図る。訪日旅行を含めたグローバル展開、人材育成も視野に入れる。

具体的には、ミキ・トラベル・グループのノウハウを通じて確実な地上手配や危機管理、VIP対応などヨーロッパ商品のさらなる品質向上を図るほか、日本人旅行者がまだ少ないデスティネーションの発掘を推進する。グローバル展開では、ヨーロッパ各国発をはじめとした訪日旅行について、共同で新たなビジネスモデルを構築。ミキ・トラベル・グループの海外現地事業所に社員を出向させるなど、グローバルで活躍できる人材の育成も図る。

日本旅行によると、2018年のパッケージツアー「マッハ・ベストツアー」が前年比2桁増の見込みとなるなど、ここ数年、テロなどが相次ぐなかで復活しており、ミキ・トラベル・グループとの連携を強め、需要拡大を加速させたい考えだ。

なお、今回、日本旅行が株式を取得したグループ・ミキ・ホールディングスは、HISが2017年春に子会社化。日本旅行の株式取得前の株主構成は、エイチ・アイ・エス(70.3%)、その他(29.7%)という。

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