京都市と京都市観光協会はこのほど、外国語で提供中の京都観光公式サイト「Kyoto City Official Travel Guide」にて、高齢者や視覚障害者などに向けたウェブアクセシビリティ向上対応をおこなった。視覚や動作の疾患を抱えるユーザーの症状に応じて画面が自動的に最適化されるもの。
今回の取り組みでは、フランス企業が開発したシステム「FACIL’iti(ファシリティ)」を試験導入。このシステムはパリ市観光局やミシュランなどでも使用されているもので、日本での採用は初めて。
高齢者向けには、文字のハイライトの変更やフォントサイズの拡大がおこなえるほか、画像の色合いや配色の調整をおこなうことで色の識別が困難なユーザーにも対応。例えば、白内障のユーザー向けの設定では、行間が広くなり文字サイズを調整。画面のコントラストも変更される。そのほか、「視覚」「動作」「認識」「閲覧環境の改善」といった項目を選ぶことで、最適な設定が施されるようになっている。
この機能は、ウェブサイトのメニューにある「FACIL’iti」のロゴから無料で設定可能だ。試験導入期間は2019年3月31日まで。