星野リゾートが2020年春に沖縄本島・読谷村に新たな宿泊施設を開業する。2017年12月からリゾート開発を行ってきたもので、施設名称を「星のや沖縄」に決定。このほど開催されたプレス発表会で、星野リゾート代表の星野佳路氏は、新施設でデザインコンセプトと全室オーシャンフロント(目の前が海)であることにこだわった点を強調。新たな展開に自信を見せた。
「星のや沖縄」は、那覇空港から約80分、読谷村の海岸線沿いの浅瀬の海を目の前に全100室で開業する。星野氏がこだわったとしたコンセプトは「グスク(城)」。琉球石灰岩の塀に囲まれた奄美諸島の歴史的な琉球のグスクをイメージして設計された。プライベートプール付きの約200平米のスイートルームや、夕日を眺めるプール、アクティビティを楽しむことができるパブリックスペースなどを備え、宿泊料金は、1泊1室8万円から30万円を予定。沖縄随一のラグジュアリーリゾートを目指すとしている。
星野氏は、国内の有名観光地には同社の施設があることが重要との考え。「沖縄にない状況は課題だった」ことを明かし、沖縄本島の新施設が同社にとって重要なプロジェクトであった点を説明した。今後も、こうした考えのもとに全国各地で施設の増加を図り、ブランド強化をしていく方針。「(同社リゾートの)ファンに新しいデスティネーションを紹介していきたい」と意欲を示した。
なお、「星のや沖縄」は、「星のや」ブランドとして8軒目、沖縄では竹富島に続く2軒目。予約開始は2019年秋を予定しているという。