京浜急行電鉄(京急)は、新規事業の創出を目指す「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM(京急アクセラレータープログラム)」第2期の採択企業を決定した。同プログラムは、ベンチャー企業と連携し京急沿線の持続的発展につながる新規事業創出を目指すもの。第1期は三浦半島地区における空き家をクラウドファンディング活用で再生するといった提案をはじめとする7社を採択していた。
第2期は起業家の支援事業を行うサムライインキュベートと協業。「モビリティを軸とした豊かなライフスタイルの創出」を新規事業ビジョンに掲げ、移動、くらし・働き方、買い物、観光・レジャー、テクノロジー活用の5テーマでスタートアップ企業を募集。102社の応募の中から、デジタル領域のテクノロジーやビジネスモデルによって、新しい移動手段や移動先をより快適にするサービス創出に挑戦する5社を採択した。
採択された5社とテストマーケティング内容は以下のとおり。各企業と京急グループのリソースを活用した実証実験を行い、2019年8月に成果発表会を開催。新事業の実現に向け連携を進める。
- AirX:三浦半島エリアにおけるエアーモビリティを活用した観光プランの実現
- ecbo:主要駅周辺商業施設への荷物預かりシェアリングサービス導入と、臨時特設預かり所の設置による駅ナカ荷物混雑の解消
- tripla:ビジネスホテルチェーンの自社予約比率向上を目指した、宿泊予約システムおよびAIチャットボット試験導入
- NearMe:観光などの需要に合わせたオンデマンド・シャトルの試験運行
- Nature Innovation Group:品川駅周辺などに点在する複数の商業施設やオフィスビルへの傘のシェアリングサービス導入を通じて、相互送客の実施や移動データを取得