日本航空(JAL)代表取締役社長の赤坂祐二氏が、2020年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
赤坂氏は2020年、東京オリンピックの成功に全力で貢献すると述べ、首都圏空港の国際線大幅拡充やLCC・ZIPAIR Tokyoの運航開始にも言及。幅広いネットワークの活用で多様なニーズに対応し、地域活性化に貢献するとの意欲を述べた。また、2020年は大きな変化の年との認識を示し、心を一つに、一便一便、安全運航を第一に、期待を超えた価値を提供していくとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2020年 新年のご挨拶
新たな年を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
はじめに、昨年も大変多くのお客さまにJALグループ便をご利用いただきましたこと、改めまして御礼を申し上げます。
昨年は、一昨年に続きアルコール事象を発生させ、お客さまにはご迷惑・ご心配をお掛けいたしました。お客さまをはじめ広く社会からの信頼回復に向けて全力を傾けてまいります。
航空運送事業では、9月にエアバスA350-900型機を国内線に導入し、ご搭乗いただいたお客さまから大変ご好評をいただいております。心より感謝申し上げますとともに、皆さまに、より快適な空の旅をお楽しみいただけるよう、今後も新たな商品・サービスの導入にチャレンジしてまいります。
本年は、東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、海外から多数のお客さまが東京を訪れます。JAL は多くの方に日本の魅力をお伝えするとともに、この大会の成功に全力で貢献し盛り上げてまいります。加えて、首都圏空港の国際線を大幅に拡充し、ZIPAIR Tokyoの運航も開始します。「2020年までに訪日外国人旅行者数4000万人」という政府目標達成に向け、JAL が持つ幅広いネットワークを活用することで多様なニーズにお応えし、地域の活性化にも貢献してまいります。
2020年は大きな変化の年であり、4月からは新制服を着用し心を一つに、一便一便、安全運航を第一に、お客さまの期待を超えた価値を提供できるよう、JALグループ全社員一丸となって取り組んでまいります。
お客さまのご搭乗に感謝するとともに、皆さまにとりまして2020年も素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
2020年元旦
日本航空株式会社
代表取締役社長 赤坂祐二