和歌山県や南海電気鉄道などで構成する紀伊半島外国人観光客受入推進協議会は、高野山・山麓地域で、移動や観光のチケットをデジタル化し、スマホ1つで周遊観光を可能とする実証実験「KiiPass Koyasan」(キーパス高野山)を開始する。キャッシュレス対応やチケット販売における接触機会の最小化を図り、ウィズコロナ時代の観光周遊モデル構築を目指すのが目的。
対象のチケットは、鉄道・バスが南海電鉄と南海りんかんバスのセット券や高野山内バス1日フリー乗車券など4種。観光施設は金剛峯寺や九度山・真田ミュージアムなど7種、アクティビティはレンタサイクルや観光タクシーなど8種。
利用者はスマホから希望するチケットを購入。チケット利用時は、観光施設やアクティビティでは現地に設置された専用プレートにスマホをかざすと、購入済のチケットが表示される。それを各施設のスタッフに提示して入場する。電車・バスでは、購入済みチケットに表示されるQRコードを改札機やバス車内の専用読み取り機にピッ!とタッチし、そのまま乗車することが可能だ。
実証実験は2021年10月1日~11月28日まで。対象チケットを購入した人には、高野山・山麓地域の計47の店舗で利用できるデジタルクーポンを提供する。