国際航空運送協会(IATA)は、検証済みの航空会社の運航データを基に、乗客一人当たりのCO2排出量を算出する方法(IATA Recommended Practice Per-Passenger CO2 Calculation Methodology)を策定した。これを利用すれば、特定フライトでの乗客一人当たりのCO2排出量を正確に算出することができるという。
旅行者の環境志向の高まりを受け、世界の出張管理者や旅行代理店からは、フライトあたりの正確かつ公正なCO2排出情報を求める声が上がっていた。
この方法には、「国際民間航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム(CORSIA)」に則った燃料測定、フライト状況に応じたCO2排出量の算出、重量ベースの算出原則、乗客の重量、キャビンクラスごとの算出、持続可能な航空燃料(SAF)やカーボンオフセットなど、さまざまなガイダンスが盛り込まれている。