LINEヤフー マーケティングソリューションズカンパニー ビジネスデザイン統括本部 第二ビジネスコンサルティング本部 本部長の三村真氏が、2024年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
三村氏は、2023年に国内・海外への旅行が緩和され、旅行客の増加といった動きがあるなかで「LINEヤフー」として業務を開始し、自分たちも新たなるフェーズへと移行したと述懐。目まぐるしく変化した市場に対し、2024年も旅行の時間軸(旅行需要創出・プラン作成・旅行予約・体験と振り返り)をYahoo!検索やLINE公式アカウントを活用し、旅行業界へ貢献していきたいと意欲を示した。
また、今後も市場トレンドは変化し、旅行スタイルでも新たなユーザーニーズが出てくると指摘。同社として、そのトレンドを予測し、旅行予約・販売に繋がる導線をつなぐとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年5月8日、約3年あまり続いたコロナ禍は新たなるフェーズへと移行しました。新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが2類相当から、5類感染症に移行となり、外出自粛等の法律に基づく要請はなくなり、感染対策も個人や企業・事業者の判断が基本になりました。これにより、街は人流が活性化。更にこれまで自粛要請をされていた、国内・海外への旅行も緩和され、旅行客の増加といった動きも見受けられ、コロナ禍以前の活気を取り戻したような1年でありました。新型コロナウイルスが発生する前の状況と比較すると、シーズンによっては需要が大きく跳ね上がる時期もあり、いよいよ本格的な回復に向けて、旅行業界においても、希望の光が差し込んで来ているのではないでしょうか。
さて、このように市場トレンドが大きく変化してきた昨年秋、我々は2023年10月1日より、Zホールディングス株式会社、LINE株式会社、ヤフー株式会社、Z Entertainment株式会社および、Zデータ株式会社がグループ内再編に関する手続きを完了し、「LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー。英文名:LY Corporation)」として業務を開始。我々もまた新たなるフェーズへと移行いたしました。
2022年3月中旬から続いている円安や、昨年から始まった物価高など、新型コロナウイルスの影響の他に様々な要因で市場は大きく変化しております。そのような目紛しく変化する消費者の考えや行動をデータで可視化し、旅行業界の中でマーケティングや販売促進に関わる企業様、パートナー企業様に、データインサイトやアセットをお届けする事に力を入れて参りましたが、本年におかれましても、より一層尽力していきたいと思います。
特に、LINEやYahoo! JAPANは日本最大級のページビュー数・訪問数を誇る巨大なプラットフォームであり、200を超えるサービスを展開しております。(※Yahoo! JAPAN、LINEの国内主要提供サービス数)
このコロナ禍、約3年の間でも非常に多くのユーザーの皆さまに様々なサービスをご利用頂いておりますが、なかでも、我々が特に着目しているのは、Yahoo! JAPANの検索サービスとLINE公式アカウントです。
新たなるフェーズへと移行した市場に対して、我々としては旅行の時間軸(旅行需要創出・プラン作成・旅行予約・体験と振り返り)をYahoo!検索やLINE公式アカウントを活用し、旅行業界へ貢献していきたいと考えております。
例えば、検索サービスにおいては、これまでとは異なる市場の変化が検索ワードに顕れ、消費者の新たなるニーズのヒントにもなり得る事でしょう。日々蓄積され、増大した検索データは、前例のない状況を予測する為の貴重な手掛かりになります。ユーザーの行動データや検索傾向から見えるシグナルはまさに、旅行需要創出のヒントに役立つはずですし、プラン作成においてもキッカケとなる事でしょう。
予約領域においては、検索サービスで具体プランを見つける事が可能ですし、企業のLINE公式アカウントと友だちになると、お気に入りのプラン情報やキャンペーン情報を受け取ることができ、さらには実際の予約完了までLINEで完結するなど、多岐に渡りご活用いただけます。体験や振り返りにおいては、LINEで旅行写真の整理や、家族・友人などに写真を共有し合うことができるなど、思い出を整理することができます。LINE・ヤフーを利用すること、それは旅行の様々な情報に触れる機会が増える事であり、まさに旅行の其々の時間軸でサポートが可能になる事を示しております。
このようなアセット・サービスを提供していくことで、マーケティングや販売促進においての貢献が出来るのではないかと考え、お役立て頂ける企業様・パートナー様に向けて、現在も積極的に提供している次第です。
今後も市場トレンドは変化していくと思いますし、旅行スタイルなどにおいて、新たなユーザーニーズも出てくることでしょう。
私共が、旅行市場の動向や、旅行者のトレンドについての予測をして、仮説を立てます。その予測を100%的中させるのは困難ではありますが、99.9%に近づけ、更に旅行の需要喚起創出を目指す。そして同時に予約・販売に繋がる導線を我々が扱うサービス・アセットを通して繋げる事こそが、旅行業界への貢献と考えております。
本年も引き続き、国内最大級の集客力を持つLINE及びYahoo! JAPANによるアセットを最大限に活用・展開し、旅行業界への貢献や活性化への寄与を目指して参ります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
LINEヤフー株式会社
マーケティングソリューションズカンパニー
ビジネスデザイン統括本部
第二ビジネスコンサルティング本部
本部長 三村真