オアフ島ノースショアをめぐる定番旅、パイナップルからコーヒー、ガーリックシュリンプまで地域の文化に触れるツアーに参加してみた

ワイキキの喧騒を離れて、のんびりとしたノースショアへ。そんな過ごし方ができるのもハワイ・オアフ島の魅力だ。古き良きハワイのカルチャーを求めて、現地ツアー会社「ロバーツ・ハワイ」が催行するツアーに参加してみた。ローカルコーヒーファームからドール・プランテーション、ハレイワタウンの街歩きまで。ワイキキから少し離れるだけで、流れる時間も風も変わる。

オアフ島の文化を形作る農業

ハワイのコーヒーというと、ハワイ島のコナコーヒーが日本でも有名だが、オアフ島にも魅力的なコーヒーファームが点在する。その一つ観光客にも人気の「グリーンワールド・コーヒー・ファームズ」に立ち寄った。コーヒースタンドの前にはロコたちの長い列。出勤前に買い求める制服姿の軍関係者の姿もあり、生活に密着した地産地消のコーヒーという印象だ。

コーヒースタンドの奥には、さまざまなコーヒー関連のレトロなポスターが壁いっぱいに貼られた個性的な空間が広がる。さまざまなフレーバーのコーヒーやオリジナルブレンドのコーヒーが販売されているほか、オリジナルのTシャツやマグカップも人気だという。テイスティングでは、5種類のコーヒーが用意されていた。その中で、深煎りの「Dawn Patrol」を試してみた。「太陽が上る前にベッドから起きて、波乗りに出かける人に最適なコーヒー」との説明。ノースショアらしいコーヒーだ。口に含むと、スムーズながら深い味わいが広がった。

グリーンワールドの店内はSNS映えグリーンワールドを後にして、向かったのが「ドール・プランテーション」。1989年にオープンしたパイナップル農園だ。今ではオアフで最も人気のある観光地の一つで、年間100万人が訪れるという。

園内のツアーでは、パイナップルの苗木の植え付け、収穫、梱包まで全ての工程を見学することができる。パイナップル畑にはミニバスで移動。赤土の一面にパイナップルが所狭しと栽培されている。収穫は1クルー11~13人で行い、1クルーの1日の収穫はおよそ6万5000個になるという。

「ロイヤルハワイアン」が選別されながら梱包されていく畑では収穫体験に加えて、収穫したパイナップルをその場でカットしてもらい試食。舌が覚えているパイナップルの甘さを超えるジューシーな甘みに笑顔が溢れる。品種は「ロイヤルハワイアン」。90%が州内で消費され、日本には出荷されていない。ツアーのお土産として、そのロイヤルハワイアン1つをもらえるのも嬉しい。

収穫したてのパイナップルをその場で食す贅沢このほか、オーガニック石鹸を製造・販売する「ノースショア・ソープ・ファクトリー」、さまざまなノースショアのお土産やワイアルコーヒーを販売する「オールド・シュガー・ミル・プランド・ワイアルコーヒー」、新鮮なマカダミアナッツが試食できる「ノースショア・マカダミアナッツ・カンパニー」にも立ち寄り。いずれも流行りの外観や内装ではないが、それだけ地元感が漂う。

ノースショア・マカダミアナッツ・カンパニーは休憩スポットとしても最適

ハレイワタウン、散歩感覚で街歩き

ツアーの最後は、ハレイワタウンへ。プランテーション時代の面影を残す小さな町で、ギャラリー、老舗サーフショップ、多彩な飲食店などが並ぶ。

シェイブアイスの人気店「マツモト・シェイブ・アイス」には長蛇の列。手作りのシロップのフレーバーは39種類にもなる。町の中心にある「ノースショア・マーケットプレイス」には人気アウトドアブランド「パタゴニア」も入る。ハレイワオリジナルのグッズやTシャツも豊富に揃うことから、お土産探しに立ち寄る観光客も多い。

ハワイで絶大な人気を誇るノースショアのサーフショップ「サーフアンドシー」もこの通り沿いにある。

この小さな町のローカル感をさらに強めているのは、屋台の存在だ。そのなかの一つ、カラフルなトラックが印象的な屋台で、名物「ガーリックシュリンプ」を食べてみた。レストランで食べるのもいいが、パラソルの下でノースショアの風を感じながら食べるのもハワイらしい。ガーリックが効いたシュリンプにライス。シンプルだが、フォークが止まらない。「今ノースショアにいる」ことを実感する味だ。

屋台はどこも比較的リーズナブルノースショアでは外せないガーリックシュリンプ

ワイキキでは体験できない「日常」のハワイ。郊外に足を踏み入れれば、また一歩「本物」のハワイに近づいた気がする。

取材協力:ハワイ州観光局

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