米カリフォルニア州では、旅行販売業者やその他業者に対して必須料金を含めて支払い時に発生するすべての合計価格を前もって表示することが義務付ける新たな法律が施行された。いわゆる不透明なジャンク手数料を排除するためだ。この法律では最初の表示で税金は表示する必要はない。
これに合わせて、大手OTAであるブッキング・ドットコム(Booking.com)、エアビーアンドビー(Airbnb)、エクスペディア(Expedia)とエクスペディア傘下の民泊バーボ(vrbo)は、その表示に早速対応した。しかし、その各社の手法は異なる。
エクスペディア・ドットコムでは、ホテルの料金と税金を含む合計費用を太字で前もって表示。一方、エアビー、ブッキング・ドットコム、バーボは、税金は含めていない。
エクスペディアの広報担当者は、エクスペディアとバーボで対応が分かれたことについて、「バーボについては、業界全体で一貫したアプローチをとっており、旅行者が競合プラットフォーム間で買い物をする際に公正な価格比較をおこなえるようにしている」と説明した。
エクスペディアとエアビーは、カリフォルニア州在住の旅行者に対して、カリフォルニア州外でも同じポリシーを適用している。例えば、エアビーの場合、カリフォルニア州民以外が、合計料金の表示を義務付けていない他州または他国で予約する場合、切り替え機能を使用して、1泊料金と税金を除くすべての料金、あるいは1泊料金のみを表示することができる。
バーボでも、カリフォルニア在住の旅行者に対しては、カリフォルニア州内外にかかわらず、税金を除いた手数料を含む1泊あたりの料金を表示している。バーボは、太字の料金には手数料が含まれていることを示しており、エアビーやブッキング・ドットコムよりもわかりやすい。
ブッキング・ドットコムの場合、カリフォルニア州外の旅行者が閲覧する場合、ホテルと民泊の両方で前払いの1泊料金を太字で表示し、薄いフォントで「+20 ドルの税金と手数料」などと記載している。
また、エアビーとバーボは、新しい料金が何を示しているかを説明するポップアップメッセージも表示している。
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(Skift)」から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:Expedia, Airbnb and Booking Comply With California Junk Fee Law — But in Different Ways
著者:Dennis Schaal氏