熊本市、GDS賞の「観光のサステナビリティ増進」部門で受賞、将来見据えたモビリティ計画や循環型経済の取り組みで

熊本市は、Global Destination Sustainability Movement(GDSムーブメント)が主催する2024年GDS(Global Destination Sustainability)賞で、「最も増進したデスティネーション賞(Most Improved Destination Award)」を受賞した。

GDSムーブメントは、観光・イベントの観点で都市のサステナビリティ度を可視化する指標「GDSインデックス」から発展した機関。DMOなどの観光マネジメント組織、地方自治体、観光サプライチェーンなどの持続可能な戦略、行動計画、イニシアチブを測定する。

熊本市のGDS指数は前年比18.88ポイント増で最も増加率が高かった。包括的な水管理プログラム、将来を見据えたモビリティ計画、強力な循環型経済アプローチを含む同市の総合的な持続可能性戦略が評価された。

熊本市の大西一史市長は、受賞に際して「熊本市は『水の都』として知られ、水道水の100%を地下水から供給している。この重要な水資源を守りながら観光やMICEを促進しており、今後も魅力的で環境に優しい観光地となるように努めていく」とコメントしている。

なお、「リーターシップ賞」はGDS指数が92.43%でトップとなったフィンランド・ヘルシンキが受賞。ヘルシンキは、2040年までに観光地のカーボンニュートラルとイベントのネットゼロを目指すとともに、住民を意思決定プロセスに参加させることに重点を置いており、気候対策と都市の持続可能性で先駆的な都市となっていると評価された。

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