フレッシュペットフードを開発・販売するバイオフィリア社はこのほど、ペットツーリズムに関する実態調査を実施した。結果によると、愛犬を旅行に連れていきたい飼い主は96.3%だった。
調査は、同社のドライ加工、レトルト加工していないドックフード「CoCo Groumet(ココグルメ)」に会員登録しているユーザー1021人を対象に2024年10月24~28日に実施したもの。同会員は、愛犬家の中でもこだわりの強い層で、ペットツーリズムの高まりがうかがえる。また、コロナのまん延防止措置が解除された時期(2022年3月28日~4月5日)の調査とも比較した。
これによると、愛犬を旅行に連れていきたい飼い主は96.3%を占め、旅先を考える際に愛犬を連れていけるかどうかを考慮する人も95.8%に上った。愛犬を連れて行くならば、観光場所が制限されても行きたい人は87.2%、旅費が高くなってもいい人は84.3%だった。連れていきたい理由は「家族だから一緒に旅行したい」が87.5%で、「愛犬との思い出を作りたい」(79.9%)、「愛犬にいろんな体験をさせてあげたい」(59%)が続いた。
また、愛犬との旅行経験は2022年3~4月調査の70.4%に対し、82.1%に上昇。9割以上が愛犬と複数回旅行しており、10回以上も35%と高い割合を占めた。一方で、「愛犬が旅行に慣れていない」「生活環境を変えるのが心配」「他人に迷惑をかけたたり目が気になる」といった理由で愛犬と旅行したことのない飼い主も17%となっている。
コロナ禍(2020年春~2022年春)との比較では、愛犬との旅行の機会が増えた人が37.9%、旅費が増えたのは26.5%だった。旅行1回につき1頭あたり1万円以上をかける飼い主は、前回調査時の37.9%に対し51%と半数を超えた。
こうした結果から同社は、「インバウンド需要の戻りや値上げの影響によって物理的・経済的に旅行自体が難しい状況にあっても、愛犬家の間では、我が子を連れての旅行需要は依然として高い状態である」などと考察している。