ジェイティービー(JTB)は2013年度からの次期経営計画「2020年ビジョン」を策定した。次の100年に向けたJTBグループの中期的なゴールとするもので、数値目標として2020年にJTBグループ全体で取扱額2兆円、営業利益400億円を設定。アジア市場における圧倒的なNo.1ポジションの確立と長期的・安定的な成長を可能とする基盤の完成を目指す。
その具現化のため、グループ経営の基本方針として「次の100年に向けた経営基盤の強化」「グループシナジー最大化による交流文化事業の完成」「需要創造とシェア拡大による成長への転換」「ミッション経営の徹底」を設定。これらを担う社員の人財力と現場力の向上にも力を入れる。
さらに、2020年ビジョンを実施する第一歩として、2013年度からの3カ年の中期経営計画「“Perfect moments, always” Road to Global Vision 2020」を策定。コア市場を「国内個人事業」「国内法人事業」「グローバル個人事業」「グローバル法人事業」の4つの事業領域に定義し、JTBグループ全体で2015年に取扱額1兆7500億円、営業利益200億円を目指していく。
なお、上記の4つの事業領域に「旅行」の文字を外したのは、「交流文化事業の完成」を経営の意思としているため。JTBでは旅行業をコアとしつつ、交流や人流のあるすべてにビジネスがあるとして、地球上であらゆる交流を創造し、ビジネスとしていく方針を掲げており、社会から「交流文化事業のJTB」との認知が高まった状態になった時に、交流文化事業が完成するとしている。