2012年度(2012年4月~2013年3月)の主要旅行業者の海外旅行取扱額は、前年比5.3%増の2兆3419億6100万円となった(観光庁「主要旅行業者旅行取扱状況年度総計(速報)」)。旅行商品ブランド(募集型企画旅行)に限ると、取扱額は7.0%増の7710億3045万円、取扱人数は1.3%増の437万1384人で、一人当たりの単価が上昇した。
四半期別の伸び率では、第1四半期(4月~6月)が前年の反動もあり25.2%増と大幅に上昇したが、第2四半期(7月~9月)は4.6%増と1ケタの伸びに変化。下半期は昨年夏の竹島・尖閣問題の影響もあり、第3四半期(10月~12月)は2.9%減、第4四半期は1.5%減とわずかだがマイナスに転じた。ただし、国内旅行も第1四半期は22.0%増であったのに対し、第2四半期は0.5%増、第3四半期は0.2%減、第4四半期は0.4%増とほぼ前年並みの推移となり、一服感がでている。
取扱高の1位はエイチ・アイ・エス(HIS)(4.7%増の3485億7257万円)、2位は阪急交通社(8.9%増の2575億9320万円)、3位はJTBワールドバケーションズ(10.5%増の2478億712万円)。次いで、日本旅行(3.3%増の1385億8966万円)、JTB首都圏(5.7%増の1310億5582万円)と続く。
このほか、JTBグループ14社の合計は10.6%増の5073億5246万円、近畿日本ツーリスト(KNT)と近畿日本ツーリスト個人旅行の合算は、0.1%減の1491億6046万円となった。