観光庁は「訪日観光消費動向調査(トピックス分析)」(2013年1月~3月期)で、LCC路線の多い韓国と台湾からのLCC利用客について、詳細分析を発表した。2013年2月時点の両国・地域間のLCCの数と路線数は、韓国が7社・16路線、台湾が2社・3路線となっている。
調査回答者のうち、LCC利用客は韓国が30.1%、台湾が5.8%。このうち、観光目的の利用者は、韓国が73%、台湾が86%となり、7割以上を占めた。特に韓国はLCC以外の航空会社の場合、観光目的の利用は39%で、LCCと大きく異なる。
LCC利用観光客の多い客層は、韓国は女性20代が25%(LCC以外:19%)、訪日回数は1回目が39%(同:25%)、同行者は友人が32%(同:25%)。一方、台湾は女性30代が29%(同:16%)、女性20代が24%(同:18%)と割合が高く、女性30代以下で全体の半数以上となる。
LCC利用客の滞在中の活動内容は、繁華街の街歩き(韓国:78%、台湾:90%)とショッピング(韓国:78%、台湾:97%)の実施率が高く、それぞれLCC以外の利用客を上回っている。ただし、旅行中支出額は韓国が平均5.8万円(LCC以外:平均8.2万円)、台湾が9.3万円(同:11.6万円)。LCC利用客は「スーパー・ショッピングセンター」や「100円ショップ」の買い物をした割合が、高かったという。
また、滞在日数は、韓国は4.1泊(LCC以外:5.2泊)だが、台湾は6.8泊(同:6.5泊)で韓国と台湾で違いが見られた。台湾はLCC利用客の再訪意向で「必ず来たい」が72%とLCC以外の59%を大きく上回ったのも、特徴的だった。
訪日観光消費動向、消費単価は上昇、滞在中の情報源はスマホ -2013第1四半期(1)