日本旅行業協会(JATA)が、会員48社の営業、企画、カウンター等担当者212名に実施した2013年夏休み海外旅行の調査で、人気の旅行先1位はハワイ、2位はシンガポール、3位はイタリアの順となった。(ランキングは下記に掲載)。
大手ホールセーラー7社の夏の販売動向では、ハワイの予約状況は7月が3.9%増、8月が10.9%増、9月が28.3%増と前年を上回る推移。特に家族旅行が好調で、こどもの体験プログラムの人気が高いという。
また、ランキングの10位以内にはシンガポール、タイなどアセアン諸国が4ヶ国入っており、アセアンの人気が顕著だ。アジア全体の予約状況は7月と8月が前年を下回り、9月が7.2%増となっているが、例えばタイの場合は7月が27.2%増、8月が38.9%増、9月が98.0%増と、2ケタ増の推移だ。JATAでは今年の日本・アセアン交流40周年であることに加え、北東アジアからのシフトの可能性も示唆する。
このほか方面別では、ヨーロッパは7月が16.3%増、8月が8.0%増、9月が13.5%増で、1ヶ国周遊型がリピーターを中心に人気だ。アメリカは7月が8.2%増、8月が3.4%増、9月が4.7%増となっており、サンノゼやサンディエゴ、デンバーなど新規路線が人気だという。
全体的な予約状況では7月が11.0%減、8月が4.0%減、9月が5.9%増となっており、レイトサマーの需要が強い。また、航空座席のアッパークラス(プレミアムエコノミーやビジネスクラス)利用のツアー参加が多いのも、今夏の特徴だという。
【2013 年夏休み海外旅行人気ランキング・トップ10】
- ハワイ:若い世代、シニア、ファミリーなどあらゆる世代に人気
- シンガポール:CMの影響もあり幅広い層で人気
- イタリア:シニアを中心にイタリア周遊旅行が人気
- タイ:バンコクをはじめ、アユタヤ、チェンマイなどが人気
- グアム:海岸の定番リゾートとしてファミリーに人気
- フランス:モンサンミッシェルの入った周遊旅行が人気
- 台湾:近場のアジアで親日の台湾が人気
- ベトナム:ハノイ、ホーチミンだけでなく、すべての地域が人気
- アメリカ(本土):新規路線のサンノゼ、サンディエゴなど西海岸が人気
- インドネシア:バリ島の高級リゾートはカップル、カジュアルホテルは女性グループに人気