JTB総合研究所が実施した調査で、過去5年以内に海・ビーチに行った人は「1年に1回上」訪問する人が、全体の77.6%となった。世代別では30代が83.0%、40代が86.5%と訪問頻度が高い。同行者別では「夫婦・カップル」が約34%と最多だが、30代、40代は「子連れ家族」が10ポイント以上上回っており、レポートをまとめた主任研究員の河野まゆ子氏は、30代、40代は子供を海に連れて行く機会が多いため、頻度が高くなると想定している。
海・ビーチに対するイメージは、「自然を眺める」方が「自然系アクティビティをする」よりも強い。例えば「自然系アクティビティ」は若い世代ほどイメージが高く、特に20代は73.0%で全世代で最も高かったが、「自然を眺める」イメージの方が83.5%と上回る。
「また行きたいと思うポイント」についても、「海の色がきれい」(67.9%)、「砂浜がきれい」(61.0%)、「人があまりいなくて静か」(29.0%)と自然景観としての美しさの方が多い。「子供が体験できる場所やメニューがある」(5.5%)や「マリンスポーツができる」(3.7%)のアクティビティや、「カフェ、レストラン、売店などが充実している」(11.6%)の施設の充実度よりも、再訪意欲を掻き立てる要素となるようだ。
なお、海・ビーチで子供に体験させたいことでは、「クルージング」が22.9%で最多。次いで「自然・環境教育」(21.0%)、「環境保全活動」(19.9%)と続き、教育関連コンテンツのニーズが高い結果となった。これについて河野氏は、「親世代の強い意識として、子供が自然と触れ合うための特別な機会設定を求めている」としている。
同調査は2013年6月19日~6月24日まで、過去5年以内に国内外の海・ビーチに行ったことがある人を対象に実施。サンプル数は計1000。