エミレーツ航空(EK)は、2020年までに年間搭乗者数7,000万人を見込み、250機以上の保有、ドバイの提携各社とともにその成長を支持しつつ、インフラ整備計画を進めていることを発表した。
この計画は2013年10月22日、ドバイが候補地となっている2020年万博の開催地を最終決定するためにアラブ首長国連邦を訪れていた博覧会国際事務局(BIE)の代表団向けに行ったプレゼンテーションで、エミレーツ航空社長のティム・クラーク氏が明らかにしたもの。計画が実現すれば、エミレーツは国際航空旅客数の点では世界最大級の航空会社となる。クラーク氏は「当社は常に、世界中のお客様とドバイを結び、このハブ空港での1回の乗り継ぎで目的地にお連れすることを目指している。」と述べている。
ドバイ国際空港の利用者数と輸送量は、過去10年間で飛躍的に増加、国際旅客数は2005年の2,480万人から2010年の4,720万人へほぼ倍増した。昨年、ドバイ国際空港は、5,700万人を世界225の空港から受け入れた。これらの需要の高まりに対応すべく、ドバイ国際空港ではインフラの整備を開始。2008年にはエミレーツ専用のターミナル3を、さらに今年、エミレーツのエアバスA380型機専用のコンコースAをオープン。エミレーツは、エアバスA380型機専用のターミナルを運用する世界唯一の航空会社となった。
すでにエミレーツはエアバスA380型機を53機、ボーイング777型機を61機発注済み。2020年までに、ワイドボディ機のみで構成されるエミレーツの保有機材は250機を超えることになる。さらにドバイ国際空港では、国際線を運航する他の航空会社の処理能力を拡大するため、2015年の完成を目指してコンコースDを建設中。また、ドバイのジュベル・アリ地区にあるアール・マクトゥーム国際空港には、2013年6月に貨物便が、10月27日には初の旅客便が就航。エミレーツは、ドバイワールドセントラルに貨物ターミナルと周辺インフラを含む貨物業務の新拠点を建設中で2014年5月に完成を予定している。