日本リサーチセンターは、このほどメディアの利用頻度や情報の入手先についての消費者調査結果を発表した。同調査では、旅行の情報入手先についても尋ねており、結果によると若年層ほど「Web・SNS・動画共有サービス」から、中高年から上の世代では「テレビ」、「雑誌」、「新聞」から旅行の情報を入手している実態が明らかになった。
まず、「旅行」の情報取得先メディアとして「WEB・SNS・動画共有サービス計」と回答した年代の首位は20代で34.6%。次いで30代が32.5%、40代が31.7%となった。この世代は、「紙の新聞・電子版の新聞 計」から情報を取ることが少ない傾向も顕著で、20代が6.4%、30代が3.9%、40代が7.3%となった。
一方、50代から上の世代の旅行情報の入手メディアは「テレビ」が主流。50代は38.7%、60代は41.7%、70代は34.4%がテレビから情報を得ていると回答した。また、「紙の新聞・電子版の新聞 計」からの用法入手も若年層に比べて高い比率となり、50代は19.4%、60代は22.0%、70代は20.0%。なお、この世代で唯一50代のみ「WEB・SNS・動画共有サービス計」の利用が23.7%と高めの比率となった。
「雑誌」は、10代と70代で少ないものの、それ以外の世代で20%を超えており、旅行の情報収集として活用されているようだ。特に、20代は30.8%と高い比率となっている。
なお、この調査は2013年8月7日から19日の期間、全国の15~79歳の男女1200人を対象に調査員による個別訪問留置調査をおこなったもの。エリア・都市規模と年代構成を日本の人口構成に合致させて調査した。全体調査では、メディアの利用頻度として月に1~2回以上見ているメディアは、「テレビ」98%、次いで「紙の新聞」81%、「雑誌」71%の順。毎日見ているメディアは「テレビ」が90%、「紙の新聞」が58%、「雑誌」が3%という結果だった。