ニューヨーク市およびニューヨーク市観光局(NYC & Company)がまとめた2012年の観光客数の最終報告によると、2012年のニューヨーク市への日本人観光客数は、これまでの最高322,000人(2004年)を超え、過去10年で最多の328,000人を記録した。30万人を超えたのも2004年以来はじめて。国内外を含めたニューヨーク市への旅行者数の合計も過去最高の5200万人に達した。
ニューヨーク市観光局では、この渡航者数増加の理由として、2011年3月の東日本大震災以降、日本の個人消費が回復基調にあることや日本人の価値観や人生観の変化、円高にあると分析。また、ブランドUSAと日本旅行業協会(JATA)が、2012年9月から2013年8月までの期間、「日本・アメリカ観光交流年」を実施し、アメリカへの日本人渡航者数拡大に取り組んできたことも要因として挙げている。
日本人の8割以上がニューヨークへの渡航目的としてショッピングを挙げており(複数回答)、現時点で最新値となる2011年は、日本人観光客による市内滞在中の消費額は約698億円(7億1200万米ドル)にのぼっている。ニューヨーク市観光局では、ニューヨークは特に経験豊富な中年層に人気があることから、歴史や洗練された食事、文化やアート、そして多様性にあふれた魅力を楽しめるデスティネーションとして今後もプロモーションを展開していく考えだ。