観光庁と文化庁は、海外に対する日本の発信力の強化と日本ブランドの構築を目的に、包括的連携協定を締結した。
現在、文化庁では「文化芸術立国プラン」の策定を目指し、観光庁では「観光立国実現に向けたアクションプログラム」の施策実施に取り組んでいるところ。さらに2020年の東京オリンピック開催に向けた観光振興と文化振興の基盤整備が求められていることから、今回の連携により日本各地の文化力を観光振興とあわせて維持・継承・発展させ、活力に満ちた地域社会の実現とともに、日本が文化交流のハブとなることを目指す。
具体的には、2016年のリオデジャネイロオリンピック終了後に開始する文化プログラムの企画立案・実施や、オリンピック開催国の国際的注目度を活かした訪日プロモーションを実施。また、地域の文化財の価値を保存しながら観光に生かす方策や、文化庁の芸術祭等の行事イベントと各種観光プログラムとの連携、主要国際空港における伝統工芸品展示会や公演、海外展にあわせた訪日プロモーションの実施なども連携・協力の観点としており、情報交換・意見交換を踏まえて随時、具体的な方策を追加していく方針だ。