フィンエアー(AY)は、成田・中部・関空の日本3路線を含む長距離9路線に、ビジネスクラスにフルフラットシートを搭載したA330およびA340機を順次投入していく。 まず、2014年4月1日から成田線、ニューヨーク線で運航を開始し、5月1日からは北京線、ソウル線に投入。6月1日までには対象路線をハノイ、香港、名古屋、大阪、上海の各路線に拡大していく予定だ。
フィンエアーでは、2,900万ユーロを投じてエアバスA330およびA340のアップグレードを進めており、今回の新シート導入はそれに伴うもの。今回導入されるシートは、AYの最新エアバスA330型4機にすでに採用されているZodiac Seats UK社のVantageモデルシート。シート幅58センチ、全長最大200センチのフルフラットベッドで、さまざまな調整が可能なほか、個人用の読書灯、調節可能なヘッドレスト、ムードライト、多様な機内エンタテインメントオプションも装備している。
フルフラットシートのアップグレード完了後は、旧型機材3機を除いてAYすべの長距離エアバス機のビジネスクラスにフルフラットシートが装備されることになる。AYは、2015年下半期から次世代A350XWB型11機を導入していくほか、さらに8機を追加することも計画。これにより、2020年までにアジア路線の売上を倍増する計画を進める。また、AYは、ヨーロッパの航空会社として初めて最新型A350機を導入することも決まっている。