ヴァリューズの調査によると、旅行・交通カテゴリのサイトにおける2014年6月の訪問者(ユニークユーザー)数ランキングは1位楽天トラベル、2位じゃらんnet、3位JAL(JL)となった。1位と2位の順位は昨年と変わらないものの、訪問者数は楽天トラベルが10%減、じゃらんnetが13%減と2ケタ減。日本航空/JAL(12%増)と6位のJR東日本(7%増)、7位のJTB(3%増)を除き、トップ10以内のサイトの多くが2ケタ減となった。
今年夏の旅行予定に関するアンケート調査では、国内旅行予定者は32.4%、海外旅行予定者は7.0%、旅行先を決めていないが検討中の人が9.5%で、夏の旅行予定者は計48.9%。昨夏は51.5%となっており、昨年よりもわずかに減少傾向となっている。
旅行予定者がよく閲覧するサイト(旅行を検討していない人との乖離が大きいサイト)では、国内旅行予定者は1位がじゃらんnet、2位が楽天トラベル、3位がYahoo!JAPANと、宿泊予約サイトが上位を占めた。次いで4位に楽天市場、7位にAmazonが入っており、国内旅行予定者の消費意欲が活発でECモールへの訪問も多いことが明らかになった。
海外旅行予定者の場合は、1位がHIS、2位がJTB、3位がANA(NH)。その他、4位のフォートラベル、6位のトリップアドバイザーなどのクチコミサイトや5位のFacebookなど、人の評価や信頼できる友人の情報などを収集しようとしていることがうかがえる。
また、海外旅行者のうち、女性がよく閲覧するサイト(男性との乖離が大きいサイト)では、2位がアメーバブログ、3位がYahoo!知恵袋などブログやQ&Aサイトが上位になったほか、5位にAll About、15位にNAVERまとめなど、キュレーションメディアがランクイン。フォートラベルやトリップアドバイザーなどクチコミサイトも男性より多く、女性の海外旅行予定者の情報収集に対する積極性が顕著に表れた結果となった。
このほか、旅行予定者の検索キーワードでは、国内旅行ではじゃらん、ANA、楽天トラベル、JAL、JTBが上位25以内にランクイン。海外旅行はこの5サイトに上回る形で、HISが加わった6サイトとなった。これに対し、旅行を検討していない人の上位25位には旅行・交通系ではANAのみがランクインしており、旅行予定者と非予定者との違いが明確に分かれた結果となった。
調査は2014年6月25日~7月1日まで、ヴァリューズのモニターを対象に実施。分析対象者数は1万4199人。ネット行動についてはPC上の行動ログで分析。
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旅行に行く前にチェックするサイトは? 国内はじゃらん、海外はHISが1位に(2013年 7月 19日)(トラベルボイス編集部)