マスターカード(MasterCard)は、2014年8月28日から世界にある250万以上の「MasterCard」 マークのあるATMと、3800万以上のMasterCard加盟店で利用できる海外専用プリペイドカード「マルチカレンシーキャッシュパスポート」の提供を開始した。1つのカードで日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの7通貨に対応。渡航先に合わせて外貨建てで入金が可能で、渡航前に日本で入金すると、現地ATMでの現金引き落としのほか、渡航先加盟店でキャッシュレスで支払いができる。MasterCardのオンライン加盟店でも利用できるため、ネットショッピングにも対応している。
新カードはプリペイドのため審査がなく、日本在住の人であれば手軽に利用できる。渡航先に合わせてそれぞれの通貨に外貨建てで入金することで事前にレートを固定でき、為替レートの変動リスクが回避できる。残高は次回の旅行時に利用できるほか、清算や、カード内のほかの通貨に移動させることができるため、複数の国に渡航する時にも便利。専用サイトの「マイアカウント」で残高の確認や通貨の移動などを利用者自身で管理できる。
紛失・盗難など緊急の際の対策も講じている。カードにはEMV対応のICチップを搭載。保有者の個人情報を含め、店頭やATMでのすべての取引データを守る高いセキュリティを確保した。詐欺に遭っても保有者の口座情報が危険にさらされない仕組みだ。また、オリジナルと予備のカードを2枚セットで発行。紛失・盗難にあった際はスペアカードをすぐ利用できる。24時間365日対応の無料サポート「緊急アシスタンスサービス」も利用できる。
MasterCardは、グループ傘下でプリペイドカード「キャッシュパスポート」の販売会社であるアクセスプリペイドジャパンとこの新カードを開発。今後もより安心・安全で利便性が高い決済手段を共同開発していく予定だ。