スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)は、「スイスの次世代エアライン」戦略の一貫として、今後数年間で数十億スイスフランを投じて、ネットワークの拡大、最新機材の導入、プロダクトの刷新を行う。
まず、2015年夏季スケジュールから、新たにチューリッヒから欧州22都市に新規就航する。追加される就航地のうち、ナポリ、バーリ、ビルバオ、ポルト、トゥールーズ、ライプツィヒ、ドレスデン、グラーツ、ヨーテボリ、ヘルシンキ、リガ、クラクフ、リュブリャナ、サラエボ、ソフィア、ザグレブの16都市への便は通年運航。パレルモ、ブリンディジ、マルタ、テッサロニキ、イズミル、サンティアゴ・デ・コンポステーラの6都市に関しては夏季のみの運航となる。さらに、ジュネーブ/ルガーノ線を新たに週16便で運航開始。今回のネットワーク拡大で直行便の数は過去最多となる。
機材関連では、A320型の座席数を12席、A321型の座席数を19席増設する。同時に、現在よりも足元の空間に余裕のある座席を新たに採用。座席カバーを含むキャビンの内装も刷新し、LXラウンジや長距離路線の機材のスタイルを導入する。新しいA320ファミリーは、11月末から運航を再開する予定。
また、短・中距離路線では、来年から新型のボンバルディアCS100を30機導入し、現在のアブロRJ100型機と代替する。2016年からはA321ceo型の導入が開始され、2019年から2022年にかけては、A320neo10機とA321neo5機を導入し、旧型のA320型10機、A321型5機とそれぞれ代替する。このほか、LXはA320neoファミリーについて10機のオプションを保有している。長距離路線では、2016年以降ボーイング777-300ER型6機を加える予定。機材導入にともなう投資額は合計50億スイスフラン規模となる見込みだ。
欧州内路線のエアバス機材の改装に伴い、エコノミーのキャビンで新しい機内食サービスを導入する。フライトの長さに応じて、温かいキッシュや焼きたてのベーカリー製品などのメニューが用意されるほか、長時間のフライトでは新鮮なサラダや温かいデザートも提供していく。