宿泊旅行の実施率は42.7%で前年並み、20代の旅行意欲が増加傾向 -日本観光振興協会(2014年7~9月)

日本観光振興協会(日観振)の短期観光動向調査(2014年9月分)によると、2014年7月~9月の宿泊旅行実施率は前年比0.4ポイント減の42.7%で、ほぼ前年並みとなった。

年代別では20代(学生除)が2.0ポイント増の43.0%と増加したほか、40代が1.0ポイント増の42.0%、30代が0.4ポイント増の43.9%と微増。一方、~20代(学生)が3.1ポイント減の48.6%と、50代が1.6ポイント減の42.7%、60代以上が1.3ポイント減の40.0%と減少し、熟年世代の旅行率を20代(学生除く)、30代が逆転した。

旅行目的地別では、関東が1.2ポイント増の13.0%、関西が1.1ポイント増の8.6%と増加。対して、東北(4.8%、0.7ポイント減)、海外(2.8%、1.0ポイント減)などの減少が目立った。

前回調査の旅行意向に対する実現率は0.8ポイント減の85.7%。実現率でも、20代(学生)が99.8%、20代(学生除)が88.8%、30代が90.5%と全体平均を上回り、年代があがるほど実現率は縮小。特に50代が前回92.5%から83.1%に大きく縮小した。ただし、60代以上は前回の73.9%から79.2%に改善した。

10月~12月の旅行意向率は0.9ポイント増の42.1%と微増。60代以上が50.8%、50代が43.8%と年齢が高い方が意向率も高い傾向にあるが、20代(学生除)が8.4ポイント増の41.9%と大きく伸びており、20代(学生除)の旅行意欲の高まりがうかがえる結果となった。

調査は一般消費者を対象にしたインターネットによるアンケート調査で、男女各15歳以上、約4000の回答から集計。標本配分は平成22年度国勢調査の人口構成比を基本とし、各都道府県に比例配分、人口の少ない県に関しては最低30サンプルを確保するよう微調整した。

(トラベルボイス編集部)

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