アマデウス、航空予約や旅行会社のビッグデータ活用の新ソリューション発表

アマデウス・ジャパンは2014年12月2日、「アマデウス・ソリューションEXPO2014」を開催。ビッグデータを用いた新しいソリューションを紹介するとともに、既存サービス・ソリューションのバージョンアップを発表した。

アマデウスが新たに提供するのは、ビッグデータを用いた「Amadeus Travel Intelligence」。旅行会社の仕入れの交渉力や他社との競争力を高めることを目的として、各種統計データをビッグデータ・プラットフォームを活用して基本モジュールを作成。活用されるデータは、アマデウス、旅行会社が生成したデータや業界の統計など。基本モジュールを、カスタマイズして各旅行会社に専用モジュールとして提供する。同時に、コンサルティングサービスも提供することで、O&Dの予約分析、マーケットの状況把握、実績の分析、航空・旅行関連統計データの活用を提案していくという。

「Amadeus Travel Intelligence」が日本に紹介されるのはこれが初めてのことで、今後、日本の顧客のニーズを見ながら、日本市場向けのサービスを展開していく考えだ。

また、新たに設計された「Amadeus Agency Insight」では、さまざまな切り口から迅速にデータ分析や最適化を行い、旅行会社の販促、業務の効率化、オペレーションの向上をサポート。さらに、その中の構成要素である「Amadeus Search Analysis」を使って、消費者が検討している目的地、時期、期間などを洗い出すことで、商品造成やマーケティングを支援する。

Amadeus Travel Intelligenceを発表する アマデウス東日本営業部部長の中山竜太氏

このほか、イベントでは新たなウェブ・サービスを紹介。新たに「Amadeus Extreme Search」の提供を始める。これは、消費者のインスピレーションや旅行計画から予約する機能で、予算ベース、カレンダー形式の運賃検索、運賃上昇/下降の傾向、運賃の追跡の4つのアプローチを用意する。これによって、たとえば「10万円の予算で行けるところ」「行く都市は決まっているが、いつが一番安い運賃か」などといった多様なパラメータから予約が可能になる。

既存の「Amadeus Selling Platform (ASP)」が、さまざまな新機能を追加して「Amadeus Selling Platform Connect (SECO)」に進化したことや、「All Fares」がLCC30社のウェブサイト限定運賃の検索も可能にした「All Fares Plus」にバージョンアップしたことも紹介された。