エイチ・アイ・エス(HIS)は2014年の年末年始(2014年12月23日~2015年1月3日)の予約状況をもとに海外旅行ランキングを発表した。それによると、ハワイ(ホノルル)が3年連続1位で、部門別でも昨年3位だった自由旅行でも1位となり、渡航者数、パッケージツアーの全部門でトップとなった。
ランキングでは台北やソウルなどの近距離アジア都市やバンコク、シンガポールなどの東南アジアが上位に見られるが、HISによると、今年の特徴としてはオーストラリアに加えてフィリピンやタイなどのアジアビーチが好調とのこと。HISではハワイ、ケアンズ、プーケットなどの人気方面にチャーター便を設定しており、需要を後押ししているとアピールする。
出発日については、今年は最大9連休の取得が可能な日並びであることから、旅行期間の選択肢が広いため分散化。人気の方面でも予約可能な設定日もあり、例えば12月29日からの3日間、4日間のショート日程や、人気1位のハワイでも連休最終日の1月4日着には空席があるという。
このほか、今年の特徴として自由旅行の人気が高まったことをあげている。近年、旅慣れた旅行者やレジャー需要の高い地域を中心に自由旅行の人気が高まっているが、それが年末年始の予約にも見られるようになった。繁忙期の人気方面のツアーでは延泊やアレンジが困難な場合があることから、自由旅行の形式を選び、より自由度の高い旅行を求めている人が増えているようだ。
なお、国内旅行では大阪が、新エリアのオープンしたユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(USJ)と、大阪城3Dマッピングの効果で50%増と大幅に増加。また、沖縄も那覇線の臨時便就航と離島ブームで好調に推移している。また、九州ではハウステンボスが、イルミネーションや初詣を組み込んだバスツアーなどの人気が高いという。