旅行320社の経営者が感じる旅行景気、国内旅行は続伸、ただし3ヶ月後は8期ぶりマイナス転化 -JATA調査

日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2014年12月期)で、2014年10月~12月の国内旅行全般の業況感が+8となり、前回の+1からさらに上昇した。3か月前時点での見通しも上回っており、好調な推移。海外旅行の伸び悩みに対して、国内旅行へのシフトを指摘する意見もある。

ただし、方面別でプラスとなったのは4方面のみで減少した方面が多かった。増加したのは九州+5(10ポイント増)、北陸-17(2ポイント増)の2方面のみ。客層別では団体旅行が全ての部門で上昇しており、特に招待・報奨-7(9ポイント増)や教育-7(6ポイント増)の勢いが強かった。個人旅行では夏のシーズンを終えたファミリーが-14(10ポイント減)と低下したが、シニアは+15(2ポイント増)で増加している。

ただし、3か月後は-5(13ポイント減)で8期ぶりのマイナス転化の見通し。10月の2つの台風以降、予約が鈍っているという意見も見られる。また、景気が停滞する中で、貸切バスの新運賃制度の導入による値上がりで需要への影響を懸念する声も見られるなど、先行きの不安を感じるコメントが多かった。

調査は2014年11月7日~11月26日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。600社のうち320社から回答があった。

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