全日空商事は、ANA DUTY FREE SHOPにおける顧客データをもとに、国・地域別の売上構成比および1件(1回の精算)あたりの平均購入単価についての調査結果を発表した。それによると、2014年の中国人旅客の売上金額が前年比で約2倍に増加し、売上全体の36.6%を占めた。また、購入件数も同71.3%と大幅に増加。この結果、2013年には66.6%だった日本の売上構成比は52.3%まで減少。日本を除いたすべての国・地域の売上構成比は全体の76.8%を占めた。
中国の平均購入単価は、2013年1月から2014年12月までの2年間で約4,600円増加。中国に次いで平均購入単価が高い台湾比べると、その差は2013年の約4,000円から2014年には約6,000円に拡大した。そのなかでも、長期休暇シーズンでは国慶節(10月)の平均購入単価は同23.3%増、3,400円も高くなった。このことから、今年の春節(2月18日〜24日)の休暇期間でも、前年を上回る購入傾向が期待できるとしている。
2014年の中国人旅客によるジャンル別売上では、化粧品が45%を占め、購入件数では同78.1%増、平均購入単価では4,033円も増加した。その背景には、まとめ買いや高価格帯商品の購入にくわえて、セット商品の購入も要因と分析。さらに、土産品として購入するケースも増えているとしている。